私自身, 茨城県つくば市に住んでいた2011年, 東日本大震災を経験しておりますので, 決して他人事とは思えない事態であります.
震災に際し, 非被災地の者として, 何点か感じたことを.
一部で, どうも行政との連携をせず独自行動に走ることを推奨するような者が散見されますが, 経験あるボランティア組織の人ほど, むしろ訓練を受けていない素人の行動は慎重に, と情報を発信しています.
また, 現地自治体及び社会福祉協議会も, このブログを書いている時点におけるボランティアは, 安全確保及び人命救助最優先の観点から自制するよう呼びかけています.
支援物資の避難所への到着の遅れも, どの報道を見ても交通渋滞が大きな障害となっているのが読み取れます。
どこぞのわけの分からない団体が「駐車場を用意した」などと素人の参集を煽っているそうですが, それこそが救援活動の妨害ではないかと考えます.
現地ではガソリンも少ないことが経験上容易に想像できますので.
初動の混乱もおそらく今週中には収束し, ある程度ボランティアの需要が行かせる, そういう状況まで持ちこめると思いますので, ボランティアを考えている人も, 経験がないのであれば交通や安全がある程度問題ないところまで回復するのを待つべきだと思います.
そうでないのなら、素直に信頼できる窓口(自治体, 日本赤十字等)を通じた義捐金の形での支援をするのが無難であろうと考えます.
(ただし, 不審な団体が募金を騙っているところもあるようですので, 窓口の選択にはご注意を.)
それから, 支援を望む方々に忘れて欲しくないのは, どのレベルの被害であれ被災地を立て直すのは最終的には自分達であるということです.
決して被災者のことを一律に「何もできない弱者」ととらえないこと, また被災者自身もそう思わないこと.
私事ですが, つくば市で被災した際には、東日本大震災の中では比較的軽微とはいえ、所属していた大学や地域で日常に支障をきたす程度には被害がありました.
これらは関係者で修復し, 1カ月か2カ月の間にはある程度平時に戻していました.
最終的に自分達で平時を取り戻した, という感覚は大きなものがあったと記憶しています.
非被災地の私もできる形で後押しをしたいと思います.
被災地の方々は決して孤立していません.